函館と北斗 初協議…駅名問題で経緯説明

update 2013/12/17 09:57


 2016年3月開業に向けて北斗市に建設中の北海道新幹線新駅の駅名をめぐる問題で、函館市と北斗市による初協議が16日、函館市内のホテルで開かれた。両市長と両市議会の正副議長計6人が出席し、非公開で行われた。両市がそれぞれ主張する駅名への思いや議会決議に至った経緯を説明し、来年1月に2回目の会合を持つことを確認。両市長は「互いの考えを聞き、有意義だった」と述べ、会場を後にした。

 出席者は函館市の工藤寿樹市長、松尾正寿議長、斉藤佐知子副議長、北斗市の高谷寿峰市長、池田達雄議長、野呂義夫副議長。

 新駅の名称はこれまで、函館側が「新函館」、北斗側が「北斗函館」を決議し、JR北海道への要望を行っている。両市長とも互いの議会に歩調を合わせている。初協議は工藤市長が11月、北斗市側に呼び掛けて実現した。

 約1時間20分の協議では函館側から、長年の新幹線誘致活動の経過など、北斗側からは新駅建設や周辺開発に多額の負担をしていることなどの主張があったとみられる。また、道が両市間の仲裁に意欲を示していることへの懸念も示されたようだ。

 終了後、工藤市長は協議の中身については一切語らず「大変有意義だった。今日で終わりということではない」とし、高谷市長は「(函館側の思いに)なるほどなというのもあった」と述べた。松尾議長は「JRが最終的に決めること。函館は函館、北斗は北斗の話をした」とし、池田議長は「互いの街が互いの都合で駅名を出しているだけで、対立しているわけではない」と良好な関係であることを強調した。

提供 - 函館新聞社


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