楽しんで読書 一工夫 北美原小PTAが図書館ボランティア

2013/12/24
 函館北美原小学校(菊池守晃校長、児童706人)のPTAで組織する図書館ボランティア(伊東奈津子代表、12人)が、児童の読書意欲を高めるユニークな活動を続けている。11月中旬から始まった読書月間では、図書室で本を借りた児童に小さなシールを配布。貼り合わせて歴代の五輪開催地の国旗をモザイク画で完成させる取り組みだ。

 図書館ボランティアは数年前、当時のPTA役員が図書室の本棚の整理や飾り付けを自主的に始めたのがきっかけ。一昨年から保護者に参加を呼びかけ、本格的な活動をスタートさせた。

 読書月間に合わせた大きなモザイク画の制作は、今年で3回目。今回は東京が2020年の五輪開催地に決定したことを受け、歴代の開催都市を知ってもらおうと巨大な世界地図を手作りした。児童は本を借りると数a四方のカラーシールをもらえ、それを国旗の色に合わせて貼ることで、日本やイギリスなど開催地の国旗一覧を完成させた。

 伊東代表は「取り組みを通じ、本を読むことを楽しんでもらえたらうれしい」と願う。発足当初から参加する平松恵子さん(45)も「自分も本が好きだったので協力したいと思った。今後も児童が恒常的に本に親しんでくれるような取り組みを続けたい」と話す。

 菊池校長は、図書館ボランティアが掲示物の企画以外に、低学年への読み聞かせや、図書室の本の修理などの活動を継続していることを挙げ、「大変ありがたい。ボランティアの方々と学校の連携をさらに高め、子どもたちの読書力を高めていきたい」と話している。

提供:函館新聞社

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