函館出身の北大生・山村さん、「まちセン」テーマに卒論

update 2013/12/5 09:58


 函館出身で北海道大学文学部4年生の山村李絵さん(22)が函館市地域交流まちづくりセンターの活動をテーマに卒業論文の執筆を進めている。夏から同施設に足を運び、スタッフや利用者への聞き取り調査を実施。さまざまな世代の利用がある市民活動拠点の魅力を探っている。

 山村さんは昨年、別の研究で訪れた「まちセン」の活動に興味を持ち、卒論テーマを「市民活動支援センターが果たす地域コミュニティーの場としての役割と可能性」と設定。論文の提出期限は今月20日で、4日で函館での調査を終えた。

 同センター長の丸藤競さん(49)は「学生から施設について質問を受けることはあるが、卒論テーマとして取り上げてもらうのは初めて。非常に熱心で、若い人に注目してもらえるのはうれしい」と喜ぶ。

 山村さんは運営体制を中心に調査する中で、札幌市内の類似施設とは違い、市民団体関係者や住民、観光客が交流し、コミュニティーの場としての側面が強いことに関心を持った。「利用者は『居心地の良い場所』と言うことが多く、私自身もそう感じるようになった。利用者とスタッフとの密な関係があるこの場所から、新しいまちづくりが生まれる可能性をまとめていきたい」と話す。

 丸藤さんは「自分たちの内側の目線で語る機会はあるが、第三者がまちセンをどのように見ているのかを知ることはこれからの活動の栄養剤になる。論文の完成を楽しみにしています」と話す。

 大学卒業後は函館市内での就職が決まっている。山村さんは「高校時代までは何もない街だと感じていましたが、研究を通じて、函館の魅力的な部分が見えてきた。まちセンにも遊びに来たい」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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