冬本番へ出動準備、ささら電車が試運転

update 2013/11/28 10:00


 冬本番を前に、函館市交通部は27日、除雪用車両「ササラ電車」の試運転を行った。職員が竹ブラシの状態を点検した後、2両のササラ電車が五稜郭公園前電停までを往復。製造から100歳≠超えた車両は今季も軌道の安全を支える準備を整え、出動機会を待っている。

 ササラ電車は明治時代に東京で客車として製造。1934(昭和9)年の函館大火で車両の大半を焼失した当時の運行会社が東京から購入し、37(昭和12)年に除雪車両に改造した。車両の前後には、孟宗竹(もうそうだけ)を竹ひご状に細かく割り、1束200本ほどの「ササラ」計900束が取り付けられ、高速で回転させることで、軌道上の雪をはねのける。

 除雪作業は軌道上を走行できる「軌陸車」やトラックが主流で、ササラ電車は短時間に降雪が集中し、除雪作業が追いつかない場合に出動している。少雪だった06、07年度は出動機会はなかったが、08年度以降は出動回数、距離ともに右肩上がり。昨シーズンは12月8日から2月24日までの間に延べ24両、約460`を走行し、例年にない活躍を見せた。

 交通部では「ササラ電車が走行している時は雪煙で視界が悪くなるので、無理に近寄らず、車の走行には十分注意してほしい」としている。

提供 - 函館新聞社


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