「福祉有償運送」を開始 救命のリレー普及会

update 2013/11/19 10:28


 NPO法人「救命のリレー普及会」(田中正博理事長、会員30人)が今月下旬から、障害者や要介護認定者などを自家用車で移送する「福祉有償運送」事業を開始する。田中理事長(68)は「函館市内でも高齢化が進んでおり、このサービスを必要とする人が今後ますます増えてくると考えている」としている。

 福祉有償運送は公共交通機関を利用するのが困難な高齢者や障害者の移動を助けるサービス。営利を目的としないNPO法人や社会福祉法人などが、国に登録すれば有償で移動サービスを提供することができる制度で、2006年に施行された改正道路運送法で認められるようになった。

 対象は身体障害者や介護保険の要介護者・要支援者などに限られるが、通院や買い物、旅行など用途は自由。タクシー料金の半分程度で利用できることが大きな利点となる。

 同NPOは09年から、救急隊が到着するまでに行う一次救命処置の普及活動を展開。福祉有償運送事業は、今年5月、田中理事長がサービス提供に必要な「移送サービス運転協力者講習」を受講、今月1日に国への登録を行うなど準備を進めてきた。

 運送は5人乗りの普通乗用車1台を使用。サービスを利用するには同NPOへの登録が必要となる。現在、ボランティアスタッフを募っており、活動を拡大していく考えだ。

 田中理事長は「家に閉じこもりがちな人たちが気軽に外出できる環境をつくっていきたい」と意気込んでいる。問い合わせは田中理事長(電話080・6093・6968)まで。

提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです