さよなら渡島ドーム、建て替えで店舗引っ越し

update 2013/9/26 10:02


 10月から建て替え工事が始まる函館朝市内の渡島ドーム(若松町)で、店舗の引っ越し作業が行われている。27日ごろまでに全店がドームを引き払い、29日から朝市内の仮設店舗で営業を再開する。新施設は2014年3月までに完成させ、営業開始は4月を予定。観光客はもちろん、市民が集う施設を目指す。

 1963年に建設された現在のドームは、渡島蔬菜(そさい)農業協同組合(伍楼進組合長)が運営。約50の店舗が軒を連ね、生鮮野菜や海産物などを販売している。築50年で老朽化したことや北海道新幹線の開業に向けて改築することを決めた。

 新施設は、約2470平方メートルの敷地に鉄筋造2階建て延べ3600平方メートル。同組合と函館朝市協同組合連合会、函館朝市協和会商業協同組合が共同出資したまちづくり会社「函館朝市まちづくりの会」(坂口雄一社長)が事業主体。国の補助金なども活用し、建設を進める。

 生産者が生鮮野菜を直接販売するゾーンのほか、市民活動に利用できるイベントホールなどを整備し、コミュニティー施設としての機能を持たせる計画。「市民の台所」と言われた時代への原点回帰がコンセプトだ。伍楼組合長は「観光客はもちろん、市民が大勢訪れる施設に生まれ変わらせたい。市民に昔を思い出してもらえれば」と力を込める。

 50年以上前から朝市で海産物を販売してきた高岡弘子さん(79)は「今のドームに愛着もあるが、新しい施設で仕事をするのが今から楽しみ」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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