スケトウ漁獲枠6万700d…道南太平洋 道が計画決める

update 2012/12/12 09:55


 道南太平洋海域スケトウダラ刺し網漁の本年度のTAC(漁獲可能量)について、道は当初TAC(4万6000トン)を上回る6万700トンとする計画を決めた。海がしけて漁に出られない日が多く、渡島管内の漁獲量(10〜11月計)は前年同期比31%減の6098dと低迷。漁獲枠には余裕がある半面、水揚げが伸びず漁業者は困り顔だ。

 道によると、良好な来遊状況から4700d増え、さらに次年度TACを先取りする先行利用枠(借金)1万dを追加して6万700dに。このうち日高管内に2200dを配分、残りを渡島・胆振管内が利用する。

 渡島管内の漁獲量は、10月が同2%増の2546d、11月が同44%減の3552d。今月1〜10日も同58%減の1552d。一方、単価は10月が同14%高の82・3円、11月が同81%高の102・1円。2カ月計では同54%高の93・8円。

 渡島・胆振管内の本年度の漁獲量上限は10、11月合わせて2万2000dと設定しており、折半すると各1万1000d。しかし、渡島管内は6098dと不振。今後の漁模様によっては、先行利用枠を使用するかどうかは不透明な情勢だ。

 函館市木直町の伊豫部喜晴さん(54)は「10〜11月は計29回しか漁に出られなかった。TAC数量が増えたのに沖に出られないのは痛い。魚はいるから、なぎてくれれば」と話す。

 本年度は、漁場形成が早い3漁協(鹿部、南かやべ、えさん)が10月1日から先行操業。同15日以降、砂原、森、落部、長万部の各漁協、胆振と足並みをそろえて再操業している。

提供 - 函館新聞社


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