スルメイカ好転 漁期後半ピーク入りか

update 2012/12/27 10:28


 道南スルメイカ漁が、今月下旬に入って好転してきた。ようやく漁期後半(南下群の漁獲)のピークに入ったとみられ、漁業者は来年1月の漁期終了に向け短期勝負となりそうだ。ただ、今季トータルの漁獲は大きく伸びないとの見方が強い。

 函館市農林水産部によると、市水産物地方卸売市場(豊川町)での今月1〜25日の取扱量は302トン。21日18トン、22日28トン、23日18トン、24日11トン、25日13トンと回復傾向だ。1キロ当たりの平均価格は371円(同日現在)と堅調。とはいえ12月単月で見ると、不振だった昨年の606トンを下回るのは確実で、2007年以降最も少なくなる可能性も。

 市漁協(橘忠克組合長)は「量はそんなに多くないが、出漁できれば採算ベースで捕れている。秋以降の不振をカバーしたいが、しけが多くて年内で挽回するのは厳しい」とする。

 はこだて自由市場(函館市新川町)のイカ専門店「富田鮮魚店」(富田貞雄社長)では26日、4匹1000円から販売。「肉厚で甘みがあっていいイカ。来月も大丈夫では」と期待を込める。

 道総研函館水試(湯川町)の澤村正幸研究主任は「群れの本格的な来遊が見られている。ただ、水温が低下してきており、漁獲ピークは短いだろう。また、悪天候や年末年始の休漁も影響して漁獲は大きくは伸びないのではないか」と話している。

提供 - 函館新聞社


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