道南農試、真冬の稲刈り

update 2012/11/30 09:46


 【北斗】道総研道南農試(北斗市本町)は29日、水稲大型世代促進温室で稲刈りを行った。新品種開発のため稲を同温室で年に2回栽培。室内温度は約20度あり、職員たちが1メートル弱に育った稲をバインダーで手際よく刈り取った。

 品種開発のスピードを速める工夫の一つ。中央農試(岩見沢市)と上川農試(上川管内比布町)で交配して実った種子を、道南農試で4月に乾田直播(かんでんちょくはん)。7月に収穫、脱穀した後、この種子を8月に別の温室にまき、11月に収穫。取れた種子は中央、上川両農試にそれぞれ戻し、来春から選抜試験が始まる。

 10アールに96通りある組み合わせの稲を、総勢8人で刈り取り、束ねて干す作業をした。道南農試の宗形(むねかた)信也主査は「この中から優良品種が1品種出るか出ないかの確率。通常だと10〜11年かかるのを、この方法だと9〜10年で新品種ができる」と話していた。

 大規模な専用温室で、水稲の世代促進栽培に取り組むのは道内でも道南農試だけという。

提供 - 函館新聞社


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