水産加工品に新風 「ガーデン」の佐賀さん デザインで常識破る

update 2012/11/28 10:14


 いかめしなど水産加工品を取り扱う函館市日吉町の「ガーデン」の商品が、洗練されたパッケージデザインで市内の水産加工品業界に新風を吹き込んでいる。同社の社長を務めるのはデザイナーの佐賀吉憲さん(35)。「デザインの力で水産加工品のイメージを変えたい。函館全体を外に向かって発信していく」と意気込んでいる。

 佐賀さんは神奈川県出身。東京のデザイン事務所勤務を経て、09年に独立したが、妻の母親、石田教子さんが営んでいた水産加工品会社を引き継ぐため、10年に函館に引っ越してきた。

 11年1月に社名を「ガーデン」に変更。同年9月に水産加工品を取り扱う「角松」というブランドを立ち上げ、販売を再開した。

 主力商品は生いかめしやイカ塩辛、松前漬け、コンブ巻きなど。材料は地場産にこだわった自信作で、教子さんらが製造を担当。佐賀さんがパッケージやロゴ、ウェブサイトのデザインなどを受け持っている。

 「いかめし」「松前漬け」など商品名を独特のデザインで表現。厚手の紙で包み、高級感を演出している。「時代に合わせて販売方法を変えていくことが必要。味が良いことが大前提だが、デザインで豊かな気持ちになってもらいたい」と佐賀さん。

 同社の製品のほか、道南各地の農産物のパッケージデザインにも意欲を見せる、「頑張る人たちの手伝いができれば」と話している。現在は歳暮用に化粧箱に入ったギフトセットも取り扱っており、同社のウェブサイト(http://www.kado−matsu.com)で注文することができる。

提供 - 函館新聞社


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