魚長石川店、9月末閉店

2012/7/14
 スーパー魚長(函館市西桔梗町)は、石川町の食品スーパー「フレッシュバザール魚長」を9月末で閉店する。同社最大の売り場面積を誇る店舗だが、競合による売り上げ不振が響き、営業継続が困難と判断した。同社は市内・近郊でほかに19店を展開しているが、「今後もさらに不採算店舗の集約を図っていく」としている。

 同店は2009年4月、家電量販店が入居していた商業ビル1階に進出した。売り場面積は2393平方b。周辺は住宅街で、産業道路や函館新道に面し、アクセスの良さから商圏が広い一方、競合するスーパーも多い。年内には石川町にコープさっぽろの新店舗開店が控えているなど集客競争も激しい。

 同店では売上高の目標を18億円としていたが、09年が14億5000万円、10年は12億5000万円、11年は11億円と振るわなかった。同社では「売り場面積が広く、新たな挑戦という位置付けの店舗だったが、商環境の大きな変化があり、当初の売り上げ目標を達成できなかった」と話した。

 パートやアルバイトの従業員46人は提携するスーパーへの移籍などで調整しているという。入居している生花店やクリーニング店は営業を継続するほか、12月に100円ショップ、来春にスポーツ用品店が入居する予定。

 子どもを連れて買い物に訪れていた30代の主婦は「ビルには玩具店もあり、買い物には便利だったので閉店は残念」と話していた。

提供:函館新聞社

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