マルハニチロ 函館国際ホテルを譲渡 札幌の恵庭開発に

update 2012/7/10 11:13


 水産大手のマルハニチロ食品などを傘下に持つマルハニチロホールディングス(東京)は、連結子会社の「函館国際ホテル」(函館市大手町、中村由紀夫社長)の全株式と貸付債権を8月1日付でゴルフ場運営などを行う恵庭開発(札幌市、柴田陽子社長)に譲渡する。

 9日に開かれた同ホールディングスの取締役会で同ホテルの経営譲渡を決議した。同ホテルはグループ唯一のホテル事業で、「グループ経営の強化と水産や食品などの主力事業への経営資源集中を図るため」(同社)に、経営の譲渡を決め、恵庭開発と合意に至った。運営は引き継がれる。

 譲渡先となる恵庭開発は道内でゴルフ場などの所有、運営を行っている。同ホールディングスは、保有する国際ホテルの81万2500株すべてを売却する。譲渡額や債権額などは非公表。

 同ホテルは、2010年3月期決算では1億5100万円、11年は1億1300万円、12年は1300万円の損失を計上し、赤字経営が続いていた。同ホールディングスの役員1人が取締役、社員が監査役を兼ねている。

 旧ニチロが1971年に本格的なシティーホテルとして開業。95年には函館港に面した別館が完成。本館、別館合わせ300室を超す規模を誇っている。

提供 - 函館新聞社


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