北斗市議会、新幹線駅名「北斗函館」決議案可決

update 2012/6/16 12:18


 【北斗】第2回定例市議会は15日、北海道新幹線建設促進・地域振興調査特別委員会の水上務委員長が、新幹線新駅の名称を「北斗函館駅」とすべきだとの決議案を提出。議長を除く採決の結果、賛成19(定数22人、欠席1人、退席1人)の賛成多数で可決した。函館側では「新函館」のを推す声が強いことから、今後、函館市と市議会の対応に注目が集まる。

 「北斗函館駅」の名称は、2010年9月に市議会特別委員会が決定。改選後の現在の特別委でも議論を重ね、JR江差線の並行在来線問題が鉄路存続で決定を見たことから、決議案提出に至った。最終的な駅名は地元などの要望を踏まえた上で、JR北海道が決定する。

 決議案可決後、水上委員長は「函館の考えは考えで結構なこと。(函館の名称を入れたのは)全国ブランドでもあるし、敬意を表した」と話した。

 高谷寿峰市長は「北斗市は新幹線の駅建設など、応分の負担をしている。市民の思いをくみ取った非常に重い決議と受け止めている。しかるべき時期に考えを表明したい」と述べた。「北斗函館駅」の使用については、「内部の機運を盛り上げるにはいいが、対外的には『新函館駅』を使わざるを得ない」とした。

 また、池田達雄議長は「9月の定例会で市長の考え方を問う質問が出ることになると思う」と述べ、市長との考えが一致すれば、JRなど関係機関への要望活動を展開する考えを示した。

 一方、今後は函館側の動向に注目が集まる。能登谷公市議会議長は「北斗市議会の決議は尊重したい。共同歩調を取れるところはとりながら、意見を言うときは言っていきたい」と話す。市議会では新幹線にかかわる特別委員会の設置を求める動きがあるといい、能登谷議長は「駅名はもちろん、江差線の第三セクター化なども含めて、大きな観点から考えていきたい」とする。

 ただ、函館市議会の中には「新函館」を望む意見も依然として多い。あるベテラン市議は「これまでの経過を考えれば、函館は国の方針に不満ながらも従ってきた」と指摘。「都市名を2つ入れることが、利用者にとってなじみやすいか否かが問題。大半の人が目的地とする意味では、新函館でいい。いずれ、市議会として意思を表明する時期が来るのでは」と話す。

 これに対し、池田議長は「函館市とともに誘致活動をしてきた経緯や函館の全国的な知名度にも配慮している。北斗市にできる駅名について、他の自治体の議会が決議をすることがあるとすれば、それは自然なことではない」と話している。

提供 - 函館新聞社


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