後味すっきりイクラ販売 「ノニ」使用のしょうゆで漬ける

update 2011/12/1 10:42


 食品製造販売の「カドウフーズ」(函館市追分1、嘉堂聖也社長)は、南茅部産マコンブと南国生まれの果実「ノニ」(和名・ヤエヤマアオキ)の酵素を使用した無添加しょうゆで漬けたイクラ「喜富(よろこぶ)いくら」の販売を開始した。解凍後に出る汁(ドリップ)が少なく、後味がすっきりとしたのが特徴。同社は「ぷりっとした食感で、味もまろやか。ぜひ味わってほしい」と話している。

 ノニは東南アジアや南太平洋地域原産で、「ハーブの女王」とも呼ばれ、栄養成分が豊富で、果汁は健康飲料として知られている。このノニ果汁と南茅部産のマコンブを使用したしょうゆ「喜富」は、「函館道南食糧工業」(函館市栄町)が2009年から製造。近年の食の安全性や健康志向の高まりから、都内の高級百貨店でも取り扱われている。

 カドウフーズは既存製品の高付加価値化を目指し、「喜富」を使用したイクラのしょうゆ漬けの製造協力を「道南冷蔵」(北斗市追分3)に依頼。道産サケから採取した魚卵を使用し、ノニの効果か、ドリップの量も抑えられ、魚卵本来の味わいや食感が楽しめる製品に仕上がったという。

 「総合物流嘉堂」の嘉堂卓也社長(37)は「好評であれば、来年の秋以降は販路を拡大していきたい。松前漬けなどこのしょうゆを使用した商品の開発も進めたい」としている。

 200グラム、2500円。JR函館駅構内の土産販売店「ポッポ」で取り扱うほか、受注販売を受け付けている。問い合わせは同社TEL0138・62・6077。

提供 - 函館新聞社


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