師走―サルのんびり 店内にぎわう

update 2011/12/1 10:41


 今年もあと1カ月―。各地の店頭には正月飾りやカズノコ、コンブ巻きなどが並び、新年に向けた準備が進む。函館市営熱帯植物園(湯川町3)のニホンザルたちは、この冬も温泉を満喫。師走の慌ただしさをよそに、「いい湯だね」とくつろいだ表情を見せている。

 ホクレンショップ函館昭和店(昭和1)では、11月中旬から正面玄関付近に正月飾り売り場を設けた。豪華な飾りで新春のにぎわいを演出し、「まだ買う人は少ないが、皆さんの興味は確かで品定めをしている人も。12月に入り、大安の日や雪が降り始めるころに毎年一気に売れる」(同店)という。値段は400円前後〜4000円で例年並み。30日に来店した年配の男性は「あっという間に正月が来る」と話していた。

 熱帯植物園恒例のサル山温泉は、1日から一般公開。42度前後の源泉は皮膚病、神経痛、切り傷に効能があり「94匹のサルたちは今年も熱い湯を心待ちにしていた」と担当者。30日正午の浴槽は40度で、5匹の子ザルも親ザルにしっかり抱きつき、体を温めていた。

 この日、職場体験学習でサルにえさを上げた尾札部中2年の吉田秀太君(13)と大坂光君(14)は「もぐって泳いだり、飛び跳ねたりと見ているだけで面白い」とにっこり。

 サル山温泉は来年の5月の連休まで。また園内には足湯があり、温室(25度前後)では南国の花が咲く。入園料は一般300円、午前9時半〜午後4時半。

提供 - 函館新聞社


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