道南大荒れ 欠航、運休相次ぐ

2011/12/24
 発達中の低気圧が北海道の西海上から北上して本道付近を通過したため、23日の道南は暴風雪の大荒れの天気となった。函館海洋気象台によると、奥尻では最大瞬間風速31・7メートルを観測。松前では波の高さが5メートルを超えてしけとなり、交通機関に影響が出た。

 同気象台によると、各地の最大瞬間風速は江差29・2メートル、せたな28・6メートル、松前25・6メートル。函館市内では信号機に雪が吹きつけ、色の判別ができないほど真っ白になったり、首をすくめながら歩く観光客の姿が目立った。

 空の便では欠航や遅れが相次いだ。北海道国際航空(AIRDO)は函館―東京間1往復2便を欠航し、計約250人に影響。道内便では、全日空(ANA)は函館―新千歳間1往復2便、北海道エアシステム(HAC)は函館―旭川、丘珠間で6便を欠航し、計約155人に影響した。

 函館空港発着便では、計15便に遅れが生じたが、大きな混乱はなかった。正午ごろ、東京から15分遅れで到着した、埼玉県の男性医師(50)は「到着地が新千歳に変更となる可能性もあった。無事到着し、仕事に支障が出なくてよかった」と話していた。このほか、ハートランドフェリーは江差―奥尻間1往復2便全便を運休。津軽海峡フェリーは函館―大間間の4便を運休した。JRは目立った遅れなどはなかった。

 同気象台によると、本海道付近は、27日ごろまで強い冬型の気圧配置が続くとしており、高波などにも注意を呼びかけている。

提供:函館新聞社

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