「短期」就活、函館の大学でも

2011/12/19
企業の大卒採用説明会が1日に解禁され、大学3年生の就職活動が始まった。函館市内の4大学でも業界研究会や説明会が相次いでスタート。大学側の対応に大きな変化はなく、各大学は「学生には企業の情報をこまめに伝えるなど、これまで通りの支援をしっかりしていきたい」と話している。

 就職活動の早期化が学業に与える影響を考慮し、経団連は倫理憲章を見直し。従来は10月だった採用広報の解禁が2カ月遅れとなって初めての年で、採用活動が本格化するのは年明け以降とされる。

 道教育大学函館校では例年11月に開催する業界研究会の時期を12月に実施するなど、ややスケジュールに変更はあるものの、例年と同じ回数の説明会などを開く予定。17日の業界研究会には例年より多い42社が参加し、採用企業と学生が顔を合わせる場として情報確保の充実を図る。

 現在はインターネット交流サイト・フェイスブックなどの活用を視野に考えていきたいとし、「学生にきめ細かい就職情報を提供していきたい」と担当者。

 公立はこだて未来大学でも例年通りの日程で学内合同企業説明会を実施。12日から16日までの5日間で115社が参加した説明会では、学生は採用担当者や同大OG・OBの話も熱心に聴き情報収集。同大の担当者は「学生には業界研究など事前の準備をしっかりして就活に望んでもらいたい」と話す。

 北大水産学部は4月末から3年生向けのガイダンスを開き、例年通りの日程でセミナーや説明会を実施している。同大の担当者は「セミナーや説明会での内容の充実を図っていきたい」と話す。

 函館大学の担当者は「企業の4月選考スタートが変わるわけではないので、試験や説明会のスケジュールが過密になっていく。大学ではしっかりとした指導をしていきたい」とする。

 函館大学3年生の亀川璃久さん(20)はドラックストアを希望しているといい、「2、3月に説明会が密集し、スケジュールが大変そうだが、日程を確認しながら業界を絞って就職活動をしていきたい」、公立はこだて未来大学の松浦亮太さん(21)は「就活経験がないので就活しているという実感がまだわかない。就活本を買うなどして業界研究をしっかりしたい」と話す。

提供:函館新聞社

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