「函館野外劇」の会が道地域文化選奨特別賞を受賞

update 2011/12/15 11:59


 国の特別史跡・五稜郭跡を舞台に函館の歴史絵巻を演じる「函館野外劇『星の城、明日に輝け』」を主催するNPO法人市民創作「函館野外劇」の会(フィリップ・グロード理事長)が、本年度の道地域文化選奨の特別賞を受賞した。同会関係者は「25年の節目を迎える来年に弾みがついた」と喜んでいる。

 道が14日発表した。同賞は1993年から、道内で地域に誇りと愛着を持ち、文化活動や文化支援に取り組む個人や団体・民間企業を顕彰している。19回目の本年度は自薦、他薦で申請のあった約60団体が「地域性」「創造性」「波及性」「継続性」「発展性」で審査され、受賞が決まった。本賞は「旧岡崎家能舞台を生かす会」(小樽)で、札幌建築鑑賞会も特別賞を受賞。

 道南からはこれまで「繁次郎劇団」(江差、07年)、「七飯町民劇場」(01年)など4団体が本賞を、八雲山車行列実行委(04年)など5個人・団体が特別賞を受賞しており、本年度で計10となった。

 「函館野外劇」の会は1988年から毎年夏に野外劇を開催。五稜郭の堀に浮かべた船から高田屋嘉兵衛が来函したり、各国の旗を持ったフラッグダンスで開港シーンを表現するなど、地域の歴史を市民の創作により披露し、道内外から訪れた20万人以上の観客を魅了している。これまで、1991年に地域づくり表彰(国土長官賞)、2006年に国土交通省「手づくり郷土(ふるさと)賞」、昨年は大手旅行代理店のJTB(東京)が主催する「第6回JTB交流文化賞 交流文化賞・選考委員特別賞」などを受けている。

 2年連続で多方面から評価された受賞に、同会の中村由紀夫副理事長は「大変名誉なこと。道民に対し知名度が上がるので、私たちは魅力ある内容を知らせるように頑張りたい」、里見泰彦事務局長は「地域性、創造性で評価されたことは励みになる。受賞したことを活用し、25年目の来年の公演が大盛況となるようにしていきたい」と話している。

 贈呈式の日時、場所は未定。

提供 - 函館新聞社


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