「寒中みそぎ」新行修者に消防士の宮下さん

update 2011/11/29 10:18


 【木古内】木古内町の佐女川神社で来年1月13日から15日まで行われる「寒中みそぎ」の新しい行修者が町出身の消防士、宮下知哉さん(20)に決まった。来年から4年間、行修者を務め、祭典の期間中は昼夜を問わず水ごりの荒行を行い、祈りをささげる。

 1831(天保2)年に始まった寒中みそぎは、毎年1月に行修者4人がご神体を抱え、厳寒の海に飛び込む伝統の神事として同町の若者に受け継がれてきた。

 宮下さんは地元の渡島西部広域事務組合木古内消防署に勤務。「町民の安全と安心を祈りながら、全力で4年間、行修者の役目を務めたい」と話し、消防士としての願いも込めながら水ごりを行う決意だ。

 小学校から高校まで野球を続けたスポーツマン。消防士として日々厳しい訓練をこなすだけに体力には自信があるという。「寒さに負けず、みそぎ祭りを通して、自分自身を成長させたい」と意気込む。

 宮下さんは同神社で28日に開かれた祭典委員会の会議で行修者となることが正式に発表され、氏子や同委員会のメンバーらに大きな拍手で迎えられた。同神社の野村広章宮司(55)は「気力と体力を備えており、まさに適任。地域の伝統を受け継ぐためにも最後まで頑張って鍛錬に臨んでもらいたい」と期待を寄せている。

 宮下さん以外の行修者は。会社員の竹田俊輔さん(22)、専門学校生の久保田翔さん(19)、大学生の藤原哲朗さん(20)の4人。祭典は13日午後6時からの参籠(さんろう)報告祭で開幕。その後、同神社の境内で水ごりを開始する。

提供 - 函館新聞社


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