輸出3カ月ぶり減少…10月の函館貿易速報

update 2011/11/22 10:12


 函館税関が21日に公表した10月の函館貿易速報によると、輸出は船舶などが減少し、前年同月比73・2%減の9億5300万円と3カ月ぶりに減少に転じた。輸入も船舶や石炭などが減少し、同61・3%減の12億7100万円と6カ月ぶりのマイナスとなった。

 輸出の大きな減少要因は、主力の船舶が全減となったこと。このほか鉄鋼のくずは同71・5%減の1億700万円。非金属鉱物製品(セメント)も同42・1%減の1億1100万円にとどまった。

 品目別で最も金額が大きかったのは一般機械で、同534倍の5億3900万円だった。内容はロシア向け木材加工プラント用の機械部品。魚介類・同調整品は同9・1%増の1億8400万円と若干の増加。不漁のサケが全減だったが、タラは全増の1300万円。このほか冷凍イカやカタクチイワシなどその他の冷凍魚が前年より増えた。

 輸入は、船舶が前年に貨物船1隻の扱いがあったが全減に。石炭は同52・9%減の2億9800万円。魚介類・同調整品は、全体は同41・0%減の4億2800万円で、サケ・マスの扱い減が響いた。ただイカは同5・9倍、イカ調整品を含む魚介類の調整品は同2・7倍と伸びた。

 増加したのは小麦・メスリンで同2・7倍の2億900万円。石油製品(石油アスファルト)は5600万円、動物性油脂(魚油)は1億1500万円でいずれも全増。このほか耐火レンガや果実のシロップ漬けなどが増えた。

 同税関管内(道内と青森、秋田、岩手の東北3県)は、輸出が同17・6%増の518億5800万円と2カ月ぶりのプラス。輸入は同38・6%増の1593億100万円と22カ月連続で増えている。

提供 - 函館新聞社


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