被災者の精神的支えに…渡辺病院が岩手に医師ら派遣

update 2011/5/18 10:10


 函館渡辺病院(函館市湯川町1、増岡昭生院長)は20日から、東日本大震災の被災者の心のケアを行う医療チームを岩手県山田町に派遣する。日本医師会の要請を受けての派遣で、心のケアを行う派遣は道南では初。

 派遣するのは精神科医、看護師、精神保健福祉士、事務員の計9人。25日まで、2チームに分け前半組、後半組で支援活動に当たる。

 被災地の医療は緊急の治療を行う急性期医療が落ち着き、生活基盤を失った被災者の精神的なケアが必要とされている。同病院が事前に受けた情報によると、不眠症や不安、恐怖感を訴える被災者が現れているという。

 現地では、避難所を巡回し、精神的な疲労、ダメージを受けた被災者を診療するほか、救援活動に当たる自衛隊員のケアも行い、薬の処方も行う。

 16日、同病院で発足式が行われ、増岡院長が派遣チームのメンバーを激励。チームを代表し、柳川厚史医長が「現地の医師らの負担を少しでも軽くしたい」などと決意を述べた。

 加藤勉副看護部長は「一人一人から困っていることを聞き、少しでも楽になるような援助をしていきたい。自分のできることを精いっぱいやります」と話した。

提供 - 函館新聞社


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