函館観光 避難者心安らぐ 北の星バスなど市内名所案内

update 2011/4/18 12:31


 東日本大震災で被災し、函館市内に避難した住民の心の痛みを和らげてもらおうと、函館市西桔梗町のケーエス北の星観光バスとカネス杉澤事業所は17日、市内・近郊の観光名所を回る日帰りバス旅行に被災者を招待した。

 「震災を忘れることはできないまでも、心にゆとりをもってほしい」と企画。福島や宮城、岩手出身で、市内の公営住宅に身を寄せている15世帯38人が参加した。

 参加者は「がんばろう日本、ガンバレ東北」の旗を振るバスガイドに案内され、五稜郭公園や箱館奉行所、トラピスチヌ修道院、大沼、函館山などを散策。ホテル・旅館で2食が出たほか、各施設も入館無料などで協力した。

 このうち五稜郭公園では、奉行所やタワーを見学しながら「こりゃあ立派だ」と観光客気分を楽しんだ。福島県いわき市の伊藤さおりさん(40)は5歳、3歳の息子2人と参加し「函館の人々に親切にしてもらってうれしい。奉行所は立派な造りで驚きました」。岩手県大槌町出身の田中珠里さん(14)は「楽しみにしていた。函館には4年ほどいることになると思うので早く慣れたい」と話した。

 北の星バスのオーナーで、杉澤事業所社長の杉澤光雄さん(63)は「最初はみんな下を向いていたが、徐々に表情が和んできてほっとした」と話していた。同社が運営する北の星タクシーでは、今後1年間、1回の利用ごとに10円を義援金として、日本赤十字社に寄付する。

提供 - 函館新聞社


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