震災の影響、奉行所も道外客減少

update 2011/3/30 10:01


 函館観光全体に東日本大震災の影響が及ぶ中、昨夏に復元オープンした箱館奉行所(五稜郭町44)も、道外客を中心に入場者が減少している。11日の震災後、東北、関東などの団体からキャンセルが十数件あり、近場からの当日や前日予約なども含めると40件前後に上る。福島第一原発事故の影響で外国人観光客も減少しており、関係者は「今後交通網や被災地が復旧し、いずれ来てもらえれば」と願う。

 同奉行所は、震災のあった11日から土、日と休日だった12、13日には1日平均260人前後の来場者があった。しかし、14日以降は100人を割り込む日が続くなど、震災の影響で来場者が減少。ただ、19日からは3連休と春休みシーズンが重なって道内客を中心に観光客が訪れ、休日には300人台を記録し持ち直した。

 1月の来場者数は約7500人、2月の来場者数は約8500人で推移。3月は28日現在で7563人だが、当初見込んでいた3月の来場者1万人を下回るのは避けられない。ただ、年間ベースでは昨年7月のオープンから28日までに累計22万8608人が訪れ、3月末までの当初目標値14万7000人を大きく上回っている。

 同奉行所の沼崎孝男副館長は「東北地方からのキャンセルが目立つが、奉行所は秋田や青森県産の木材を使用し、東北の技術者の力も借りて造られた。東北の持つ力強さで復興を進め、いずれは函館に来てもらえると信じている」と被災地への思いを語った。

提供 - 函館新聞社


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