「40年の生い立ち」一冊に…函館市民会館記念誌発行

update 2011/1/8 13:25


 本年度で開館40周年を迎えた函館市民会館の記念誌が、このほど発行された。開館の経緯や施設の概要などを紹介し、500部を無料配布している。初代館長で記念誌発行委員会の委員長を務めた関輝夫さん(85)は「市民会館は当時の人々の熱意が結集してできたもの。この機会に市民の共通財産としてその生い立ちを再認識してほしい」と話している。

会館の歴史を記録に残そうと、今回初めて製作。昨年4月に関さんや前館長の木村拓美さんらで同発行委を立ち上げ、昨年12月に完成した。

同館は1970年7月1日に開館。それまで舞台芸術などの会場は市公民館や学校の体育館が主で、充実した施設の早期建設は積年の懸案だった。当時、札幌や室蘭など道内各都市で大規模な文化施設の建設が相次いで行われていたことも、機運を盛り上げたという。

記念誌では、市民からの1億円以上の寄付などを原資に官民一体で建設に取り組んだいきさつや、年度別の会館利用状況、「初春巴港賑」など市民参加型の舞台公演の年表などを紹介。芸術文化発信の拠点として、長く市民に愛されてきたことが読み取れる。

「湯川町への建設計画案は当初猛反対されたが、交通の便も利用率も良いし、市民に愛されていると思う」と話す関さん。「市民会館の活躍と存在感が伝わる一冊に仕上がった。気持ちを新たに読んでほしい」と話している。

A4版、90ページ。同会館で配布中だが、なくなり次第終了する。希望者は同館TEL0138-57-3111へ。

提供 - 函館新聞社


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