道新幹線、架線張り替え工事着々

update 2010/11/10 14:13


 【知内】JR北海道は9日未明、2015年度の開業を目指す北海道新幹線用の架線張り替え工事の作業現場を公開した。在来線との供用区間のため、作業可能な時間は深夜の約3時間、1カ月のうち10―12回と限られる中、高い技術力を駆使して13年度中の工事完了に向けた作業を進めている。

 報道関係者に公開されたのは、知内町内の第1重内トンネル(813メートル)と第2重内トンネル(1218メートル)にまたがる上り線区間。作業は貨物列車通過後の午前零時半ごろから、線路を閉鎖し、電力供給をストップした中で行われた。

 この日は、新幹線に電力を供給する「トロリー線」を上部から支える「吊(ちょう)架線」約1.2キロの設置工事を行った。作業は「準備OK」の合図とともに、作業員約25人が8台の高所作業車に分かれて開始。約6bの高さにある現行の吊架線に滑車を取り付け、新しい銅製の吊架線をつなげたロープを通しながら、最後にトンネル天井の特殊な器具に仮止めした。

 JRによると、新しい吊架線は高速の新幹線に対応するため、現行(鉄製)よりも細くて硬く、衝撃に強い仕様。断面積が小さくなるため電気も通しやすいという。同社は新たな吊架線を通した翌日に位置を固定し、その次の日に古い線を外す作業を行う。作業時間が列車の通らない時間帯に限られるため、張り替えには計3日を要する。

 作業は今年4月から、青函トンネルを除く供用区間約28`で進められており、現在の進ちょく率は2割程度。JR北海道木古内新幹線工事事務所の松波摂哉所長(47)は「予定以上に進んでおり、(進ちょく率は)年内に3割に達する見通し」と話している。

提供 - 函館新聞社


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