新型インフル 江差追分大会も厳戒 町と連携 感染防止策強化へ 

update 2009/9/4 14:03

 【江差】新型インフルエンザの大流行が懸念される中、今月18日の開幕を控えた第47回江差追分全国大会を主催する江差追分会(会長・濱谷一治江差町長)は、大会期間中の集団感染に警戒を強めている。町の対策本部と連携しながら、感染防止対策の強化を検討している。

 大会には国内外から355人が出場を予定。新型インフルエンザの流行が続くブラジルからも1人が出場する。大会は町文化会館を会場に18、19日は予選会、最終日の20日は決選会と少年全国大会が開かれる。例年、最終日には2000人近い観客と出場者で会場は大にぎわいとなる。

 大会を控えた出場者は万全の体調管理を心掛け、のどを守るためにマスク着用を心掛ける人も多い。しかし、厚生労働省は、今月中旬から10月中旬に新型インフルエンザ流行のピークが訪れると想定。同会事務局は「桧山管内での感染拡大も時間の問題だ。全国から出場者や観客が訪れる会場でも予防対策が必要」としている。

 これまでのところ、出場者の体調チェックは行わない方針だが、町の新型インフルエンザ対策本部とも協議して、会場に手指用の消毒薬を設置するほか、うがいや手洗いを呼び掛ける啓発ポスターを掲示。観客や出場者が発熱や体調不良を訴えた場合を想定した対応マニュアルも作成する方針という。町の対策本部も、出場者や観客が宿泊するホテルや旅館に衛生管理の強化を要請する。

 町外の宿泊施設にも、江差保健所を通じて対策を呼び掛ける。会場で発熱などを訴える患者が出た場合、原則として最寄りの医療機関を受診することになるが、土曜日の19日は、町外の医療機関が救急当番医になっており、移動手段の確保も課題として浮上している。

 また、道の稚内保健所利尻支所に勤務する女性保健師が8月30日、新型インフルエンザに感染、死亡した事例を受け、大会運営や体調不良を訴えた人の救護に当たる町職員へのマスク配布も検討する。町の対策本部は5月、強毒性インフルエンザに対応できる防護服セットを導入したが、こうした装備を活用するかは未定という。同会の小田島訓事務局長は「事前に対策を講じることで大会運営に混乱が生じないよう努めたい」と話している。

提供 - 函館新聞社




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