町民に惜しまれ閉店 旭友ストアー江差店

update 2010/2/22 10:54

 【江差】旭友ストアー江差店(茂尻町172の2)が21日、9年7カ月の営業を終えて閉店した。

 店内では在庫の売り尽くしセールが行われ、多くの買い物客が詰め掛けた。閉店間際の午後4時過ぎにはほとんどの商品がなくなった。がらんとした店内に、町内の30代女性は「店舗がなくなり寂しい」と話していた。

 旭友ストアー(旭川市)は1月にスーパー事業からの撤退を決定。木古内・福島両店を含む道内8店舗は、生活協同組合・コープさっぽろ(札幌)が営業を継承するが、江差店は赤字経営などを理由に閉鎖が決まった。約20人のパート従業員は全員解雇された。店舗跡の再利用はメドが立っていない。

 一方、コープさっぽろは2000坪(約6600平方メートル)の用地確保を条件に、町内で新規店舗の出店を検討する方針を町などに伝えている。町は閉店が高齢者を中心とする周辺住民に与える影響を考慮し、同店に近い江差中学校の敷地を新店舗誘致の候補地として検討を進めている。

 だが、商工業者を中心に「中学校の敷地は町の貴重な財産。特定企業に優先的に売却することは問題」など、店舗誘致に反対する声も上がっている。教育関係者からも「出店ありきの議論ではなく、老朽化した校舎の改修など、学校施設の整備にめどを付けることが優先課題」「学校の敷地を売り払ってスーパーを誘致することに生徒や保護者の理解が得られない」との声が根強く、先行きは不透明な情勢だ。

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