鳩山内閣誕生、有権者の声

update 2009/9/17 10:05

 鳩山内閣が16日夜、発足した。政権交代の実現で国民の生活は改善されるのか、雇用、年金、子育て支援などの課題が山積する中、有権者の期待と不安は交錯している。道南の有権者は新政権に何を思い、望むのか。声を拾った。

 函館市、自営業佐野喜子さん(51)

 鳩山内閣に“お手並み拝見”とは思っていない。特に外交面、憲法が絡む問題への対応は注目している。衆院任期の4年は短い。「ごたごたしていると政権が奪われますよ」と言いたいが、今の自民党にはそれも期待できない。

 七飯町、果樹農家馬場敏雄さん(75)

 今までの政府は農家が減ったら困るということで農家への助成を行ってきたが、条件が厳しすぎるので助成が受けられなかった。高齢者にとっては5年先の計画を示せと言われても無理な話。条件を緩やかにして、油とか農家が普段使うものに対しても助成できるような施策を打ち出し、不公平感をなくしてほしい。

 函館市、道教大函館校3年の村山翔さん(21)

 まだ政権が変わった実感はない。政権を取ったことのない民主党中心の政治運営には不安を感じるが、何か変わるかもという期待はある。長期間政権を担い、実行力のある自民党には客観的に政治を見つめ直してほしい。

 函館市、主婦弘田義江さん(64)

 鳩山さんは人柄が良さそうで信頼できそう。政治主導で国を動かしてほしい。官僚の天下り先の公益法人を解散し、税金の無駄遣いをやめて低賃金で働く介護従事者や母子家庭の支援に充ててもらいたい。

 函館市、無職男性(43)

 昨年末に“派遣切り”に遭ってからアルバイトなどで生計を立てているが、この年齢でアルバイトは本当にきつく、定職に就きたい。経済が潤い、企業が今まで以上に柔軟に人員を確保できるような世の中になってほしい。新政権にはそれを願う。

 函館市、無職永澤和枝さん(57)

 女性が働きながら安心して子どもを預けられる環境を整備してほしい。函館でも保育園の統合・縮小化が進み、自宅から遠く離れた町まで子どもを預けに行くのに困っている人が多いと聞く。子ども手当てよりも保育園を増やしてほしい。そうすれば母親が助かるばかりでなく、雇用も増える。

 木古内町、漁業岩館隆喜さん(54)

 昨年の燃油高や漁獲高の減少など、浜で生活していく上で問題は尽きない。事務的な手続きが壁になり、問題が落ち着いたころに支援が回ってくるようでは本当に困る。漁業に限らず、何事においても迅速に体制を整えてもらいたい。

 乙部町、漁業阿部一さん(67)

 政権が変わっても、浜を良くしたいという漁業者の思いは変わらない。自民党の長い歴史の中で、さまざまなしがらみが原因となり解決できなかった課題も数多い。新政権は漁業者の目線に立ちながら、若い世代も自信を持って漁業に携わることができるような改革を望みたい。

提供 - 函館新聞社




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