流通しない食品 生活困窮者へ…「フードバンク もっと広がれ」17日に講演会

update 2009/9/15 14:01

 道教大函館校(函館市八幡町1)の学生がこのほど、「フードバンクサークル」を発足させた。フードバンクとは見た目が悪いなどの理由から流通しない食品を集め、生活困窮者らに届ける活動。活動第1弾として、17日午後3時から日本で最初に取り組んだNPOの職員を招いた講演会を同校で行う。同校2年の中村有里代表(20)は「無駄に食料が捨てられる日本でぜひ広めたい。多くの主婦や市民に来て欲しい」と話している。

 フードバンクは1960年代にアメリカで始まり、日本では関東を中心に全国で活動を展開する「セカンドハーベスト・ジャパン」(2HJ)が2000年ごろからスタートさせた。現在、関西、沖縄、広島など各地に広まりつつある。

 中村代表は昨年、授業の一環で環境に関する調べ学習の中で「フードバンク」に注目。世界や日本の現状、活動展開案などを発表したところ、友人数人が興味を持ち、田中邦明教授の後押しもあってサークル活動として取り組むことにした。

 6月の発足後、まずは市民にフードバンクについて知ってもらおうと講演会を企画。2HJの職員2人を招き、フードバンクや日本の状況などについて紹介してもらう。参加無料、入退場自由。午後5時半までの予定。

 今後、定期的な情報誌の発行で活動の周知を図りたい考え。中村代表は「もし興味を持った企業が現れたら、在学中にフードバンクの取り組みもやりたい」と意欲をみせる。

 副代表の2年宮本麻衣さん(19)は「最初は全然知らなかったけど、不況でわけあり食品が安価で売れるような日本の現状からこういう活動があって良いと思う」と語る。

 問い合わせは電子メール(hue_foodbank@yahoo.co.jp)へ。

提供 - 函館新聞社




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