「プラ容器」に異物増加…市が分別調査

update 2009/9/14 12:13

 函館市環境部が本年度行った「プラスチック容器包装」の分別調査で、可燃・不燃ごみやそのほかの資源などの異物が占める割合は23.7%で、前年度より1.5ポイント増加した。正しく分別されている割合は76.3%だったが、このほかにカミソリの刃が若干混入していた。同部リサイクル推進課は「市民の理解が進み分別状態は改善されてきたが、混入する食品かすが汚染を広げている」として、取れにくい汚れのある物については「燃やせるごみ」での排出を求めている。

 調査は、同容器包装の収集で集まった資源に異物が多く見られるため昨年度初めて実施した。本年度調査は8月4、6日に市内の住宅や商業、漁業、農業、団地から収集した中から170袋(約100キロ)を抽出。同8日に職員が手作業で細分別調査した。

 異物で最も多くを占めたのは前年度同様に、食品かすなどが付着したプラスチック容器。前年度比3.2攞増の15.6%あり、特に食べかすを含むコンビニエンスストアの弁当が多かった。

 可燃ごみは同1.9攞減の2.2%。以前はプラスチックだったカップめんの容器が紙製に変わったことに気付かず、入れてしまった場合が見られた。

 不燃ごみは同0.1攞増の1.0%。缶、瓶、ペットボトルなどの容器類は1.2%で、前年度より若干増加。プラスチック容器に間違えやすいビニール製品などは3.7%混入していた。

 プラスチック包装容器と認められたものは、前年度比1.4攞増加。昨年度からペットボトルに区分変更した酒やしょうゆ、みりんなどのプラスチック容器は、前年度より若干減少した0.3%。レジ袋は、スーパーマーケットなどで有料化した影響か同0.9攞減少し2.3%だった。

 レジ袋の減少は外袋についても同様。こちらは前年度が外袋の18.3%を占めていたのに対し、本年度は8.8%と大幅に減らした。

 刃物などの危険物は、プラスチックの柄が付いたT字カミソリ1個のみ。今回はなかったが、おむつなどふん尿を含む汚物や、点滴パックなどの家庭用医療品なども混入する場合が絶えないといい、引き続き注意を喚起する。

提供 - 函館新聞社




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