明治の建物 カフェに変身…国の重文「太刀川家住宅店舗」きょうオープン

update 2009/9/11 09:33

 函館市弁天町15の国指定重要文化財(重文)「太刀川(たちかわ)家住宅店舗」がカフェに生まれ変わり、「TACHIKAWA CAFE(タチカワカフェ)」(太刀川善オーナー)として11日にオープンする。これまで非公開だった歴史的建物を市民と観光客の交わる空間にし、まちに新たなにぎわいと文化を創出していく。

 太刀川家住宅店舗は米穀店、漁業などを営み、一代で財を成した初代太刀川善吉が1901(明治34)年に建築。土蔵造り2階建て店舗は洋風の意匠を取り入れた和風建築で、明治末期の商家建築を伝える建造物として71年に重文指定を受けた。ただ個人の所有のため、内部は公開されていなかった。市文化財課の阿部司課長は「重文が店舗として利用されるケースは珍しい。往時の建築物が函館の歴史・文化を伝える新たな交流の場になれば」と話している。

 所有者の太刀川家が運営する会社の取締役で、カフェ運営に携わる太刀川雅子さんによると、10年ほど前から文化庁などに公開できないか打診を受けていたという。開港150周年を機に、「古い建物の活用方法が発信され、人が集い、函館のまちが元気になれば」と願い、カフェの運営に踏み切った。

 カフェは店舗1階部分で広さは約117平方メートル。内装はほとんど手を加えずトイレや厨房などを整備したのみで、夏はオープンカフェにもなる。諸外国の文化が入り混じる開港都市らしく、サンドイッチやピロシキなど多彩な軽食メニューを提供する。午前10時―午後6時。月曜定休。

提供 - 函館新聞社




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