市立函館保健所、がん検診受診率アップへ啓発事業

update 2009/9/8 11:28

 市立函館保健所(山田隆良所長)の健康づくり推進室は、函館市民のがん検診受診率が全国平均と比べて低いことを受け、はじめて普及啓発事業を実施する。パネル展と街頭啓発、講演会の3本立てで、市民に対し検診の存在や早期発見・治療の有効性をアピールする計画。まずは9月のがん征圧月間に合わせて7日、同保健所1階でパネル展がスタートした。

 2007年度の函館のがん検診受診率は、胃は全国平均の11・8%に対し6・1%、肺は同21・6%に対し8・1%、大腸は同18・8%に対し2・9%と劇的に低い。女性特有のがんは、子宮が同18・8%に対し22・5%と若干高いが、乳は同14・2%に対し9・2%にとどまっている。

 啓発事業はこのような状況を打破しようと企画。日本対がん協会と日本医師会が9月に定めた同月間に合わせて行う。パネル展は30日まで開催。函館市民の3人に1人はがんで亡くなるというデータや、男女ともに死因の1位は肺がんとなっていることを示した。検診受診率は道内他都市と比較しても低いが、検診すると早期に治療を開始できるメリットがあることを紹介する。

 キャンペーンに合わせて、のぼりも制作した。「がん検診キャンペーン」の文字と厚労省の標語、マスコットキャラクターなどを描いた。2本あり、各啓発時に活用する。

 街頭キャンペーンは13日午後1時に函館丸井今井前で、ミスはこだてや保健所長らが約300人に検診ちらしなどを配布。10月18日午後1時からは、五稜郭町の総合保健センターで講演会を開き、市内でがん拠点病院となっている市立函館病院と五稜郭病院の医師らが話題を提供する。

 同室の天羽悦子参事は「がんは不治の病ではなく、早期治療で完全治癒も可能となった。市の助成で負担が軽くすむ検診のことを知って頂き、健康な生活を送ってほしい」と話す。

提供 - 函館新聞社




前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです