児童見た函館の魅力を報告 中の沢小で「こども町並み観察隊」

2010/9/28
 函館の街並みの魅力を子どもたちの視点で考える「こども町並み観察隊」の活動報告会が27日、函館市桔梗5の函館中の沢小(三上清和校長、児童443人)で開かれ、参加した児童が劇や紙芝居、クイズ形式などで趣向を凝らして紹介した。

 市が子どもたちの景観教育の一環で1997年度から毎年開催していて、今年で14回目。本年度は7月中旬に同校の5年生85人が計15班に分かれて西部地区を散策し、現場で見聞きして感じた施設や店舗、歴史、文化などまちの魅力をレポートにまとめた。

 同校体育館で開かれた報告会では、各班が旧函館区公会堂や教会、金森赤レンガ倉庫群などの研究テーマを発表。函館公園のフクロウが事故に遭って保護された経緯を演劇で披露したり、摩周丸の乗船客へのインタビューを紙芝居で紹介したりするグループもあった。

 児童らは報告の中で、商店の新商品や歴史を絡めた観光ツアーなど大人顔負けの提言も盛り込み、見学に訪れた保護者らを感心させていた。北方民族資料館で学んだアイヌ文化について発表した佐藤礼美さんは「独特の文様を作るのが難しかった。知らなかった歴史をたくさん知り、函館ってすごいまちだと思った」と話していた。

提供:函館新聞社

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