伊藤亜希子さんピアノリサイタル

2010/9/27
 函館在住のピアニスト、伊藤亜希子さんのリサイタル(伊藤亜希子後援会主催)が26日、函館市芸術ホールで開催された。生誕200年を迎えたシューマンとショパンの作品を並べた個性的なプログラムを用意し、ピアノが持つ豊かな表現力を駆使したきめ細やかでありながらダイナミックな演奏を繰り広げた。

 函館出身の伊藤さんは、東京芸術大学大学院修士課程修了後、フランス留学を経て帰国。数多くのコンクールで活躍し、現在は函館を中心に国内外で活動している。後援会主催のリサイタルは1999年から2008年まで毎年行っており、今回は2年ぶり11回目。

 今回はともに1810年生まれで、ピアノのために数多くの名曲を残した2人の作曲家に焦点を当てた。シューマンを取り上げた第1部では、「子供の情景」を叙情性あふれる繊細なタッチで、「ピアノソナタ第2番」をスピード感あふれる切れ味の良さで再現。第2部ではショパンの大作「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」を、前半はしっとりと柔らかに、後半は鮮やかな技巧でスケール感たっぷりに響かせた。

提供:函館新聞社

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