日本郵趣協会の全国会員大会が開幕

2010/9/26
 切手収集家でつくる日本郵趣協会(JPS、東京)の「全国会員大会in函館」が25日、函館市大手町の函館国際ホテルで始まった。26日まで切手展や記念講演、パネルディスカッションなどさまざまな催しが行われ、初日は全国各地から参加した会員ら約130人が切手文化の振興、発展を誓いながら交流を深めた。

 全国会員大会は今年28回目で、函館開催は初めて。JPS函館支部(渡利正義支部長)が準備運営に当たった。

 パネルディスカッションでは、JPS理事で普及委員長の大高正志さんを司会に、評議員ら4人がパネリストとして意見交換。「郵趣界最新事情」と題して、郵政の現状や後継者育成の問題などを語り合い、大高さんは「近年は入会者よりも死亡による退会者が増えている。新しい切手収集家を育成しないと立ち行かなくなる。収集を楽しむだけでなく文化遺産を守るという意識を持って取り組んでいかないといけない」と語った。

 このほか会場では、会員が所有する世界の名品、珍品切手が公開されたほか、東京などの切手専門店や販売業者13組が出店。

 郵便事業会社函館支店が臨時出張所を開設し、全国大会開催を記念して同支部が50シート限定で発行した函館奉行所の記念切手(1シート1200円)が初日で完売した。

 記念パーティーでは、会員が出品した切手のオークションが行われ、盛り上がりを見せた。

 甲府支部長で、長野県茅野市から参加した田中秀胤さん(70)は「全国各地の仲間との会話、情報交換が楽しみ。函館の観光も楽しみたい」と話していた。

提供:函館新聞社

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