稲束、丁寧に天日干し

2010/9/25
 【北斗】季節は実りの秋―。稲刈りが盛んな北斗市内の水田は、収穫後もにぎやかだ。稲穂をとった稲束が天日干しされ、澄んだ秋空の下、のどかな田園風景をつくり上げている。

 この天日干しは、一部農家が取り組む伝統ある作業。水稲の収穫直後の市内旧大野町地区でよく目にし、作業には多くの人手を要するため親せきや知人らが総動員で取り組む。

 稲束を器用に縦に重ねて、20日ほど陽光や雨風にさらす。ほどよくしなった稲束は、トマトやキュウリなどのビニールハウス栽培の土壌肥料に活用されるという。

 市内清川付近で天日干し作業をした年配の女性は「乾燥の決め手は肌寒さ。ここ数日で急に気温が下がったので、いい肥料ができると思う」と話していた。

提供:函館新聞社

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