稲刈りピーク「ことしもうまいコメ」

2010/9/23
 【北斗】道南のコメどころ、北斗市の旧大野町地区で稲刈りがたけなわだ。さわやかな青空の下、作業は進み、22日には農業関係者が新米を試食。「今年もうまいコメができた。例年より味がいいのでは」と好評だった。

 今年の渡島の水稲の作付面積は、昨年並みの約3000ヘクタール。そのうち北斗市内が3分の1を占める。春先の天候不順から一転、夏の高温多湿で水稲の生育は10日以上早く、収穫作業も前倒しとなっている。

 市内清水川で22日午前10時から夕方まで稲刈りに追われた高橋均さん(54)は「暑さの影響を心配していたが、コメの品質は比較的いいと聞いているので安心している。ただ、成長が早すぎて、トマトの収穫作業と重なって忙しい」と話していた。

 新米の試食会は新函館農協「函館育ちライスターミナル」で実施。農協や行政、農業改良普及センター職員ら計25人が、道南銘柄「ふっくりんこ」「ななつぼし」と茨城産「コシヒカリ」を食べ比べした。

 銘柄を伝えず、炊きたてを味わった結果、「色つや、甘さ、風味ともにこれがおいしい」と道南産に高い評価が集まった。同農協米穀課の三浦治係長は「道南のコメのおいしさを再確認することができた。特に『ふっくりんこ』は美しい白さで、粘りがある。コメがおかずになるようなうまさ」と紹介する。新米の「ふっくりんこ」は、27日から各店頭に並ぶ予定だ。

提供:函館新聞社

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