「旧函館区公会堂」築100年記念し無料開放

update 2010/9/21 11:18

 港町・函館を眺め続けて100年―。函館市元町の国指定重要文化財「旧函館区公会堂」が20日、築100年を迎え、同公会堂や周辺では記念イベントが開催された。節目を祝い無料開放された同公会堂には、約2550人の市民や観光客が来場。明治・大正時に社交場としてにぎわった往時に思いをはせた。

 同公会堂は1910(明治43)年に多くの市民有志の寄付を基に建設。左右対称の建築様式とブルーグレーとイエローの配色が特徴。日本各地の現存する公会堂の中でも、建築意匠や技法に優れることなどから、74年に国の重要文化財に指定されている。

 開会式では西尾正範函館市長が「100周年事業を通して公会堂を見つめなおしてもらい、今後100年、200年も函館の宝として大切に保存し愛し続けてもらえれば」とあいさつした。続いて無料開放が開始され、待ちわびた約100人の来場者が館内に入場し、バルコニーから海を眺めたり、ハイカラ衣裳館の貸し出し衣装を着て記念撮影をしたりして楽しんだ。

 このほか、函館北美原小学校合唱部などの音楽コンサートが行われ、元町公園でもマーチングバンドの演奏が披露された。

 秋田市から観光で訪れた長澤小百合さんは「建物の外観はもちろん、窓ガラス1つ取っても歴史を感じる」と語り、青柳町の新井正剛さん(73)は「この建物を建造した当時の人々を尊敬する。また新たな100年に歩みだしたのだなと思う」としみじみ話していた。

提供 - 函館新聞社




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