江差追分少年全国大会、田村ひよりさん最年少優勝

update 2010/9/21 11:17

 【江差】19日の第14回江差追分少年全国大会では、江差町立南が丘小学校4年の田村ひよりさん(9)=かもめ会支部=が最年少優勝を果たした。

 2003年の第7回少年全国大会では、田村さんと同じ南が丘小の4年生で当時10歳の中島琴美さんが大会史上最年少で優勝。田村さんも同じ4年生だが、年齢で中島さんの記録を超えた。背丈を超える優勝旗を抱え、大人顔負けの追分を披露した田村さんは「優勝できるとは思っていなかった」と笑顔をみせた。

 田村さんが江差追分を始めたのは3歳だった。「節回しが上手にできた時はとてもうれしい。大きくなっても続けていきたい」とつぶらな瞳を輝かせる。江差中学校1年の姉・つくしさん(12)や、08年の少年大会で史上初の2冠を達成した中島さんらとともに、杉山由夫・正師匠が指導する町内の「かもめ会」に所属。桧山管内の高齢者施設などで、かわいらしい振り袖姿で江差追分や全国各地の民謡を披露するボランティア活動にも取り組んでいる人気者だ。杉山正師匠は「田村さんと中島さんの2人で3回も優勝できたことはとてもうれしい」と笑顔をみせた。

 姉のつくしさんは、今回の大会で5位に入賞した。「大会で妹はすごく上手だった。すぐに優勝すると思いました」と語る表情は誇らしげだ。優勝旗を握り締める妹にぴったりと寄り添いながら「ちょっとだけ悔しいかな」とも。姉妹のライバル心≠ェ、2人の歌声をはぐくむ。田村さん姉妹の父・高臣さん(36)は、尺八の伴奏で2人の娘を応援する。大会翌日の20日は高臣さんの誕生日だった。子供たちとともに追分を学ぶ高臣さんは「追分では子供たちが先輩です。姉妹でけんかしながらも仲良く練習しています。最高の誕生日のプレゼントになりました」と表情をほころばせた。

提供 - 函館新聞社




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