恵山で大漁祈願祭

update 2010/9/19 15:22

函館市恵山で18日、「恵山大権現大漁祈願祭」が行われた。若手漁師が早朝、恵山(標高618b)頂上にある恵山権現堂へお参り。ふもとの禅龍寺ではベテラン漁師が地域の安全や発展を祈願した。関係者は「異常気象で漁は低調だが、何とかこの難局を乗り切って頑張ろう。明日からは大漁だ」と結束を深めた。

 恵山地域の恵山・御崎両地区の漁師でつくる「恵山船主船頭連合会」(大野謙司会長、会員50人)の主催で、毎年9月18日に実施。この日は「沖止め」でコンブ採取などは行わず、漁業者のほか商工や教育関係者らも祈願祭に参加する。

 午前6時半から恵山権現堂参り。斉藤洋治さん(35)と三好寛暢さん(25)、大坂祐二さん(24)、二本柳達也さん(21)が登山で向かった。権現堂を1時間かけて掃除し、お神酒と供物をささげて両手を合わせた。4人は「大漁安全のほか、家族の健康を祈った。大役を無事果たすことができた。きれいに掃除をして気持ちもそう快」と話していた。

 禅龍寺での祈願には大野会長や会員の家族ら約80人が出席。渡会元康住職が漁船や船頭、住民の名前を読み上げて無病息災や子孫繁栄などを祈った。

 大野会長(52)は「この祈願祭は地域の伝統で、みんなが準備を一生懸命してくれた。若い漁師も朝早くから頑張ってくれて、頼もしい限り」と笑顔。前浜のイカが少ないため、遠方の苫小牧沖で操業する二本柳章治さん(52)は、片道4時間かけて帰港。「漁は厳しい状況だが、こうやって仲間の元気な顔を見ることができてほっとした。権現さまに守られているという気持ちで、仕事を頑張りたい」と意気込んでいた。

提供 - 函館新聞社




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