函館市水道局でヤミ専従 今春には組合執行委員長が引責辞任

update 2010/9/14 14:47

 函館市議会第3回定例会は13日、一般質問を続行し5氏が立った。上戸慶一総務部長は、市水道局の一部職員が過去に正規の手続きを得ずに、職員が職場を離れて労働組合の活動に従事する「ヤミ専従」を行っていた事実があったことを明らかにした。この問題の責任を取り、ことし春に組合の執行委員長が辞任している。現在は必要な手続きを経ずに、組合事務室などに常時滞在するといった実態はないとしている。

 小野沢猛史氏(市民クラブ)の質問に答えた。 市水道局では内部職員から4月に寄せられた投書で、一部の職員がヤミ専従を行っているとの指摘を受け、同局職員約230人に対してヒアリング調査を実施したという。中林重雄水道局長は「その中で一部の職員が年に十数回、手続きを取らずに職場を離れていた。委員長はその責任を取った」と述べた。

 上戸総務部長は2年前の定例会で取り上げられたヤミ専従問題も含め、「当時は労使一体となって行財政改革に取り組む中で、職員団体に対して協議を要請する機会が増えた。そのため団体交渉の窓口となった職員が職場の席を外す場面が多くなった」などと背景の実態を説明した。

 また小野沢氏は、同じ投書の中に「ヤミ専従専用の職場があると指摘しているがこれは事実か」などと、組合に配慮した人事異動の有無を質問した。上戸総務部長は「かつては行っていた時期もあったようだ」と認めた上で、現在は現職の書記長を含め行っていないと強調した。

 このほか、見付宗弥氏(民主・市民ネット)、松宮健治氏(公明党)、丸尾隆子氏(共産党)、斉藤明男氏(新生クラブ)が登壇した。

提供 - 函館新聞社




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