プラ容器包装調査、適切なごみ分別改善

update 2010/9/7 10:20

 函館市が8月に実施したプラスチックごみの排出状況などを調べる「プラスチック容器包装組成分析調査」の結果がこのほどまとまり、適切に分別されたごみの割合は、2008年度の調査開始から最高となる84.25%となり、前年から約8%改善した。一方ごみの内訳ではレジ袋が昨年度の2.33%から4.61%と約2倍に増加。市リサイクル推進課は「レジ袋一部有料化から2年が経過し、一時の使用減少の反動が出ているのでは」としている。

 レジ袋は函館市や消費者協会、6事業所の3者協定で08年から一部有料化になった。それ以降使用は減少していたが、「一時的なレジ袋削減効果からのリバウンドや、有料化を実施していないコンビニの利用増加があるのでは」(同課)と前年度比2倍の増加となった背景を分析する。

 また今回の調査では小分けしたごみをレジ袋などにまとめ、内袋として外袋の中に入れる人が多い傾向にあることが分かった。同課は「内袋はプラスチック処理センターで破られにくく、異物として処理されるためリサイクルされなくなる」と説明。「今後は市民に内袋を使用しないよう周知してきたい」とする。

 プラスチック容器包装とはかっぷめんの容器やトレーなど、商品を取り出した後に不要となる容器。同調査は住宅地や団地、商業地など市内5地区から、521袋の検体を収集して実施した。

提供 - 函館新聞社




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