ジャガイモから残留農薬

update 2010/8/30 14:57

 函館市内の農家1軒が生産し、新函館農協を通じて新潟県に出荷したジャガイモ(品種・とうや)から、食品衛生法の基準では検出されてはいけない種類の殺虫剤ディルドリンが、残留農薬として検出されたことがわかった。検査した新潟県は27日に事実を公表し、同農協は28日から対象となるジャガイモ約50トンの回収を始めた。

 ジャガイモは、18日に生産者が同農協に出荷し、新潟県のほか、福岡や鹿児島、埼玉、広島の各県と、札幌の市場などに出荷された。ディルドリンは1975年に農薬登録が失効した農薬で、ジャガイモに含まれてはいけない。同農協によると「出荷前に行った抽出検査では検出されなかった」という。

 ところが、23日に新潟県保健環境科学研究所(新潟)が行った検査で、このジャガイモ1キロ中から0・006ppmのディルドリンを検出。これを受け、同一ロットの21・64トンと、同一生産者が生産・出荷した27・65トンのジャガイモを回収することに。販売先・量を調査中だが、すでに消費に回っているものもあると推測される。同農協は「できる限り回収し焼却処分する」考え。

 出荷した農家では、75年以降にこの農薬を使用していないことが確認されている。同農協などは「土壌への残留性が高く、作物に吸収されることがある」として、成育中に吸収したと推測。健康への被害については、「体重50キロの人が毎日800グラムを一生食べても問題ない量」という。

提供 - 函館新聞社




前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです