初のやさい祭り、道南野菜のおいしさ再認識

update 2010/8/29 09:33

 道南の野菜を地域の特産品に育てよう――。8月31日の「やさいの日」にちなみ、道南の農業生産者と加工業者などが一堂に集まり、新鮮野菜や限定メニューなどの試食・販売を行う「やさい祭り2010」(同実行委主催)が28日、函館市西桔梗町のキョーツー社構内で開かれた。天候にも恵まれ家族連れらが大勢来場し、安心・安全でおいしい地元野菜の魅力に触れていた。

 道南地域は道内の中でも温暖な気候を生かし、多種多様な農産物が生産されている。最近では、地元企業を中心に道南の農産物を活用した商品開発が活発化しており、地域の人々にもその活動内容を幅広く知ってもらおうと、関係者が普及プロジェクトを立ち上げ今回のやさい祭り開催につながった。

 この日は生産者と一般企業、学生らによる約20店が出店。野菜マイスターによる団体「ベジフル函館」が大野農高生と協力し、3種の地元野菜を使って作った「野菜ケーキ」は、試食開始からわずか30分ほどで品切れとなる人気ぶり。また函館短大付設調理師専門学校生がその場で作るニョッキ(ジャガイモを使ったパスタ)を使った料理は、スパイシーな香りに誘われて多くの人たちが買い求めていた。

 このほかラッキーピエロが提供した、地元産のレタスやトマト、カボチャなどをたっぷり使った特別メニュー「夏たっぷり野菜バーガー」は、限定200個がまたたく間に姿を消した。野菜バーガーを購入した函館市桔梗町の吉田蒼空君(6歳)は「カボチャが甘くておいしい」と笑顔を見せていた。母親の朝子さんは「調理の方法によって子どもたちにも野菜をおいしく食べてもらえることが分かった。これからは地元の新鮮野菜を意識的に活用していきたい」と話していた。

 実行委メンバーの一人で、公立はこだて未来大の鈴木克也教授は「まずは地元の人たちに道南の野菜の魅力を積極的にPRしていきたい。将来的には観光客を対象にしたイベントも展開していければ」と話していた。

提供 - 函館新聞社




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