高野会頭勇退正式表明 後任に松本氏

update 2010/8/28 11:26

 函館商工会議所の常議員会が27日、函館市内のホテルで開かれ、10月末で3年間の任期満了となる高野洋蔵会頭(82)=道水会長=が今期限りで退任する意向を正式に表明した。後任には松本栄一副会頭(70)=ホンダカーズ南北海道社長=を推薦し、いずれも満場一致で了承された。11月1日に予定されている臨時議員総会で正式に決まる。高野会頭は退任後、同会議所初の名誉会頭に就任する見通し。

 常議員会は非公開で行われ、常議員30人が出席。関係者によると、高野会頭は席上で「会頭職を長年務めてきたが、10月末をもって辞任させていただきたい」と述べ、後任には松本副会頭を指名、推薦した。松本会頭もこれに応じ、出席者から異議はなかったという。

 高野会頭は会合後、函館新聞の取材に対し、退任の理由に自身の高齢を挙げ「昨年入院したあたりから(退任を)考えていた」と話した。4期10年余りの間で印象に残った職務として、北海道新幹線の開業決定や箱館奉行所の復元などを挙げた。

 後任に松本氏を推したことについては「市や道が何を言おうと、会議所は独自の考えで歩まなければならない。函館経済の将来を間違いなく引っ張っていける適任者」とし、北海道新幹線の経営分離問題などの解決に期待を寄せた。高野会頭は退任後に名誉会頭職に就くことも内定した。

 一方、後継指名を受けた松本副会頭は「身の引き締まる思い。新体制の人事は現時点では白紙だが、今後、副会頭や会頭らと相談して決めたい」とした。函館経済の問題として3次産業に偏った産業構造や人口の減少、流出などを挙げ「市や他の商工会とも積極的に協議を進める経済対策会議のような組織を立ち上げたい」と語った。

 来年4月に控える函館市長選については「経済界として大切なことだが、いまは推移を見守るしかない。現時点で誰かを応援するというのは厳しい」と述べた。

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 この日の常議員会では、会頭が選任する3号議員15社の再任に同意したほか、2号議員35人の業種別割当数を原案通り可決した。3号議員は候補社の承諾を得て9月1日に確定し、2号議員は同6―10日に開かれる各部会で選任する。

 3号議員に選ばれた企業は次の通り。(順不同)

 テーオー小笠原、函館丸井今井、函館どつく、北海道ガス函館支店、北海道電力函館支店、北海道サンアグロ、森川組、魚長食品、道水、JR北海道函館支社、ジャックス函館支店、北洋銀行函館中央支店、北海道銀行函館支店、エスイーシー、函館空港ビルデング

提供 - 函館新聞社




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