政権交代 期待と不安…有権者の声

 民主党が圧倒的勝利を収めた衆院選から一夜明けた8月31日、道南の有権者の間にも「政権奪取」の波紋が大きく広がった。新政権に希望を託す一方、政権担当能力への懸念も。「道南の地域活性化を」など、当選した民主党の逢坂誠二さん(50)への期待の声も聞かれた。


 七飯町本町、パート職員 溝江秀次さん(58)は「霞ケ関のうみを出し切ってほしい」と新政権誕生を歓迎。松前町の団体職員川内隆靖さん(28)は「あそこまで民主党の票が伸びるとは」と驚き、「政権交代が国民の暮らしを支える、反映されることにつながれば」と語る。

 変化を求める有権者からはさまざまな願いが聞かれた。勤め先で派遣切りがあったという市内の会社員小干場修司さん(44)は「失業者があふれているので雇用安定、景気の立て直しを」、子育て中の市内の主婦(31)は「働きながら安心して子どもが生める環境整備」を要望。市内の主婦、宍戸良子さん(58)は「息子が仕事がなくて苦しんでいる。若者の就労には国の支援が絶対に必要で、そこから目を離さないでほしい」と訴える。

 自民党への批判が民主党への追い風になり、「選挙結果は自民党への国民の不満の表れ」との見方も多数。「どっちになっても一緒だと思っていたが自民党よりはまし」と市内在住の50代の男性会社員は冷ややかだ。市内の主婦、石井京子さん(65)も「民主党は自民党の失態から大躍進しただけ。新政権になっても何も変わらない」と手厳しい。

 政権担当能力、財源に対する不安、疑念も。市内の会社員菊地大和さん(24)は「本当に子育て対策が実現できるのか問いたい」と懐疑的。市内の戸井地区で漁業を営む女性(70)は「年寄りや子どもにとってはいい政策かもしれないが、増税などで若い人に負担をかけないで」と願う。

 逢坂さんに対し、市内の自営業、佐藤由子さん(53)は「早く形に見える改善をしてほしい。道南の経済がかなり悪いことをご存知ならやってくれるはず」。市内の会社役員、乾宏一さん(44)は「自民から民主に移った鳩山代表には期待はしていないが、ニセコ町長としての実績のある逢坂さんには、魅力ある道南にして人が集まるように地域活性化を頑張って」とエールを送る。

update 2009/9/1 15:52
提供 - 函館新聞社


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