情報技術 社会との接点は…サイエンストーク【はこだて国際科学祭】

 はこだて国際科学祭(サイエンス・サポート函館主催)2日目の23日、函館市地域交流まちづくりセンターでは市立函館高校の生徒が研究論文を発表する「サイエンストーク」などが行われた。夜はコーヒーを飲みながら気軽に科学について語り合う「サイエンスカフェ(科学夜話)」が開催され、公立はこだて未来大の川嶋稔夫教授が函館の歴史資料のデジタル化の取り組みを紹介した。

 ○…サイエンストークでは「社会と科学のクロスオーバー」をテーマに、同校3年生8人が授業の総合的な学習の時間で取り組んだ課題研究論文を1人ずつ発表し、約20人が耳を傾けた。

 池上奨君は「情報をデザインする、函館の可能性」をテーマにした論文で「情報デザインとは、人間の行動にかかわる情報を“かたち”として形成し、コントロールすること」と説明。ウェブサイトでバスの到着予測時刻などを確認できる函館バスのバスロケーションシステムを例に、「函館をより住みやすい街にできるのはユーザーであり、情報デザインする側」と話した。

 ○…サイエンスカフェには約30人が参加し、貴重資料をデジタル化して分類・整理、保管する「デジタルアーカイブ」の役割に理解を深めた。デジタルアーカイブを研究する川嶋教授は2003年から始まった市中央図書館の資料のデジタル化の作業に携わる。

 同センター1階で展示されているデジタル化された歴史資料などを示しながら、地域の記録を情報技術を使って将来的につなげる意義を説明。「デジタル化の最大の功績はいろんな資料が市民の目に触れる機会を増やすことにある」と話した。

update 2009/8/24 11:18
提供 - 函館新聞社


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