選挙区候補立てない各党 比例候補当選に全力【2009総選挙道8区】

 衆院選道8区で選挙区候補を立てていない共産党、公明党、新党大地、社民党は、比例票の上積みに懸命だ。比例道ブロック候補が相次いで函館・道南入り。自民・公明対民主の政権選択の中で党が埋没しないよう危機感を強めているほか、政党間の協力を期待せず“自力”での票固めを覚悟している党もある。

 比例道ブロックは定数8。前回の場合1人30万票が当選の目安となり、各党は議席の死守や奪還に全力を挙げる。

 共産党は道内12選挙区のうち5選挙区での候補擁立となり、8区では小選挙区移行後初めて擁立を見送った。前々回に失った比例議席の回復に燃え、8区での目標は前回の約2万票より5割増しの約3万票。18日の公示日に比例候補の宮内聡氏が函館入りし、市内や道南を遊説した。

 選挙区候補がいれば道南を日々選挙カーが走るが、今回は比例のみのため、政党カーが入った18日しか街宣活動はできなかった。支部員が街頭に立ちハンドマイクで政党活動をすることも認められない。党函館地区委員会は「政党名を入れないプラカード型のポスターなどを使い、肉声で政治を変えることを訴えている」と語る。

 公明党は、自民党の8区候補の推薦を見送ったため、従来の「選挙区は自民、比例は公明」の相互協力が厳しくなった。8区の得票目標は、前回を約8000票上回る4万票に設定した。

 党函館総支部は「自前で票の拡大を図る覚悟で臨んでいる。自民党への逆風もあり、全国的にも与党として厳しい情勢だが、政策で何を実現したか、何を実行していくかを全力で訴える」と決意。24日には比例候補の稲津久氏が函館・道南入りする。

 新党大地は2人の当選を目指す。8区の前回得票は約2万5500票。民主と共闘した2007年の参院選で大地や民主が推薦した道選挙区候補の得票(全道約62万票、8区約4万3000票)からの上積みを目指す。

 民主との選挙協力は7区(釧路・根室)や12区(宗谷・網走)などで進んでおり、8区の幹部は「参院選でうまくいかなかった連合との協力関係が課題」という。函館地区連合は「大地と民主の協議に連合も同席し、民主で足りないところは連合がサポートする連携は取れている」と語る。22日に比例候補の鈴木宗男氏が函館・道南入りする。

 社民党も、議席の奪還に全力。8区の目標得票は前回並みの1万3300票だが、党函館支部は「政権選択の中で社民党が埋没してはならない」と党の存在意義をアピール。公示日の18日には比例候補の山口たか氏が函館で第一声を上げ、遊説をスタートさせた。

update 2009/8/22 11:18
提供 - 函館新聞社


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