山車会館整備に1億950万円 江差、来春オープン

 【江差】江差町議会の第7回臨時会が17日に開かれた。町が江差追分会館に併設する「山車会館(仮称)」の整備費として総額1億950万円を計上した一般会計補正予算案を可決、閉会した。早ければ9月中旬にも着工。来年4月のオープンを予定している。

 山車会館は、姥神大神宮渡御祭の山車を展示公開する。追分会館裏手の江差港に面した町有地に建設する。双方の施設を渡り廊下で接続し、追分会館職員が管理を行う。施設は鉄骨造の2階建て。延べ床面積は約400平方メートル。1年交代で常時2基の山車を展示する方針で、町内13の山車保存会と協議している。

 館内では、貴重な山車を保護するため、内壁はケイ藻土塗りとして、湿度や温度の管理を行う。布製の装飾品などが照明で退色や劣化を起こさないよう、青色発光ダイオードによる照明設備も導入。山車の周囲には高さ1・5メートルの強化ガラス製のフェンスを設けるほか、監視カメラや追分会館職員による巡視も行い管理を徹底するという。館内には幅3・6メートル、高さ1・8メートルの大画面モニターも設置して、祭礼の歴史やにぎわいを映像で解説するほか、13基の山車を紹介するパネル展示も行う。

 9000万円に上る本体建設費は、日本宝くじ協会(東京)が全額助成する。映像設備の整備には、国の経済危機対策臨時交付金から1950万円を充てる。

 補正予算の総額は1億6295万円。経済危機対策臨時交付金による事業15件に5761万円を計上した。同町の交付総額は1億6722万円で約半額を留保した形になる。山車会館関連を除く計上額は3811万円。主な事業は、江差小の耐震改修実施設計、南が丘小の外壁補修、豊川町消防団詰所改修、町役場の医療給付事務のシステム化など。本年度の一般会計総額は52億9875万円になる。

update 2009/8/18 10:55

提供 - 函館新聞社


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