函館どつく内に本州の2社が金属処理会社

 金属表面処理会社大手の「ニホンケミカル」(広島県三原市、村上眞二社長)と「メタルワン」(東京都港区、松岡直人社長)の2社は、造船会社函館どつく内の函館造船所構内(弁天町20)に新たな金属処理会社「函館スチールセンター」を共同出資で設立した。26日に開かれた市の定例記者会見で西尾正範市長が発表した。加工処理した鋼材を主に函館どつくに供給する体制を確立していく。8月に社屋兼工場を着工し、来年4月からの操業を目指す。

 市などによると、函館スチールセンターの資本金は5000万円で、資本構成はニホンケミカル60%、メタルワン40%。ニホンケミカルの村上社長が社長に就く。総投資額は7億円に上る。 

 従業員は約14人を見込んでおり、現地採用は10人を予定している。

 4・5メートル幅の厚板まで可能な自動塗装ラインを導入する方針。海上荷役ができる構内のメリットを生かし、鉄鋼メーカーの塗装工程を補完でき、物流の中継地機能も期待できる。

  函館どつくに対しても、処理した鋼材を納期通り確実に納入することができ、輸送、流通のコストダウンにもつながるメリットがある。

 市は今年制度化された、雇用人数などに応じて助成金を交付する市企業立地条例を適用する考えで、西尾市長は「地域にとって必然性の高い企業が来たことはうれしい」と話した。

 出資会社のニホンケミカルは「新会社を軌道に乗せて地域の活性化につなげていきたい」としている。

update 2009/5/27 10:12
提供 - 函館新聞社


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